公開シンポジウム「50羽からの挑戦 アホウドリ先生に学ぶこれからの海洋保全」
INFORMATION
海洋汚染、地球温暖化による海水温の上昇や海の酸性化、乱獲による漁業資源の減少など、海洋環境の悪化にともない、海洋の生物多様性の消失が急速に進行している。多くの種が減少傾向にある中、海鳥についても状況は深刻で、日本で繁殖する海鳥38種のうち20種(約53%)がレッドリストに掲載されている状況である。
今回基調講演をいただく長谷川博氏は、1950年代に50羽という絶滅寸前にまで減少したアホウドリを、現在約3,900羽まで回復させ、アホウドリの保全に大きく貢献された鳥類研究者である。多くの困難を経験しながら、あきらめずに本種の保護に長年関わってこられた長谷川先生の体験を、海洋環境の保全や研究に携わる方々にも共有いただくことで、今後の海洋の生物多様性保全の推進のあり方について、ヒントを得るのが、本シンポジウムの目的である。また第一線で混獲の回避や海鳥保護に取り組まれている方々から情報を提供していただき、参加者と今後の海洋の生物多様性保全について考えるきっかけとしたい。
講師
東邦大名誉教授、東京都名誉都民
長谷川 博 氏
1948年静岡県生まれ。鳥類学者。東邦大学名誉教授。京都大学農学部卒業(昆虫学?個体群生態学)、同大学大学院理学研究科博士課程単位取得退学(動物生態学)。日本学術振興会奨励研究員、東邦大学理学部助手(海洋生物学研究室)、同講師、同教授(動物生態学研究室)、京都大学野生動物研究センター兼任教授を歴任。2014年3月、定年退職。全米野生生物連盟自然保護功労賞、日本学士院エジンバラ公賞など受賞歴多数。著書多数。
国立研究開発法人 水産総合研究センター
南 浩史 氏
国立研究開発法人 水産総合研究センター?国際水産資源研究所?熱帯性まぐろ資源部?グループ長。
混獲生物研究室に所属し、マグロはえ縄漁における海鳥やウミガメの混獲問題に関わっている。専門分野は海洋生態系、海洋保全。
詳細情報
名称
内容
対象者
主催
共催
備考
お問い合わせ
上田研究室
e-mail:keisuke@rikkyo.ac.jp